One Love Manchester

雑記の途中ですが、昨日BBCでアリアナ・グランデが企画したマンチェスター・テロの犠牲者、被害者のためのコンサートを見ました。
出演者は無償、テロ当日のマンチェスターのコンサートに来た人は招待、そして、収益は被害者のための基金となるという趣旨は立派だし、彼女自身自分のコンサートの後にテロが起こって動揺しているのに素早い決断で勇気ある、とは思いながらも、こういうのってどうよ?と複雑な気持ちでまあ見て見ようとテレビをつけたのですが..........素晴らしかった!
別に彼女のファンでもないし、出演者にも特に思い入れはないのですが(あ、ファレル・ウィリアムスは別。嬉しかった)、なんなんでしょう?
出演者者たちの真摯な気持ちが非常に伝わったし、選曲も素晴らしく、また、始まった時にマンチェスターの空にはちょっと怪しい黒雲が立ち込めていて、会場はクリケットのピッチで屋根はなく、雨が降ったらかわいそう〜と思っていたのですが、日没の空がまるでステージデザインのように美しく、一瞬「あれ?これ書き割りじゃなくて、本物だよね」と思ってしまいました。
当然観客は若者が多かったのですが、時々もっと小さい子供もちらほら。んなことがあった後だから子供だけで行かせたくなかった親心?で若者の保護者も入っていたのかもしれませんが、意外と年齢層もバラバラ。
あの惨劇の後で、観客が幸せそうにコンサートを楽しむ様子を見るのは何か救われる気持ちがしました。また、観客だけでなく出演者たちも想いが募って涙を流したりするのを見ると、見てるこちらもグッと来ました。

テロがあった後、怖がって家に引きこもるのではなく通常と同じように生活しよう、というのは前のロンドン・ボム(オリンピックのロンドン開催地決定の翌日)の時に当時のロンドン市長、ケン・リヴィングストンが言いましたが、このように、みんなで集まって連帯しようというのも非常にイギリス的な態度だと思いました。

また、すぐに行動した若干23歳のアリアナの決意もあっぱれです。BBCもそこに放送枠を持って来てみんなが見られるようにするというのも柔軟な態度ですごい。

オンデマンドでも見られるけど、ライブで番組を見てよかったです。

思いの外感動してしまいました。

カメラが観客側を写した時に、警官が観客の子供と踊っている姿がチラリと見えたのが微笑ましかった。

BBCのページ、貼っておきますので興味があったらどうぞ〜。
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-40153433




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